家に使わない物がたまってきたとき、フリマアプリで1つずつ出品するより、フリーマーケットに一度出たほうが早く片づくことがあります。とはいえ、初めてだと「何を持っていけばいいのか」「いくらで売ればいいのか」が分かりません。ここでは、募集を探すところから当日の撤収まで、順番にまとめました。
結論|最初に必要なのは4つだけ
フリマは、出店の中でいちばん道具が少なくて済みます。
- 敷くもの(レジャーシート)
- 売る物
- 値段の表示
- 釣り銭
テントも調理器具も要りません。まずはこの4つで出られます。
募集を探して申し込む
フリマの募集は、開催の1〜2か月前から出ることが多く、人気の会場は締切前に埋まります。
- 掲載している募集を見ると、出店料が無料のものから数千円のものまであります
- 区画のサイズは「2m×2m」「駐車場1台分」など会場によって違います
- 「テント可」「車の横づけ可」なども募集要項に書かれています
出店料や区画サイズなどの条件は、掲載中の募集一覧で確認できます。
不用品を売るだけなら、許可は要る?
よく聞かれるところなので、先に整理しておきます。
一般には、自分が使っていた物・自分で買ったけれど使わなかった物を売るだけなら、古物商許可は不要とされています。自分が使っていた物を手放す行為は、古物営業(古物の売買を業として行うこと)にはあたらないと整理されているためです。
一方、中古品を転売する目的で仕入れて売る場合は、古物商許可が必要になります。「一度でも人の手に渡ったもの」は、未使用であっても古物にあたるとされています(お店で買った新品を転売する場合も含まれます)。メーカーや卸から仕入れた完全な新品そのものは古物にあたらないとされていますが、その場合も主催者の「新品販売禁止」の規約には引っかかります。
なお、他人から預かった物を売る(委託販売)、会場でお客さんから買い取ってその場で売る、といった行為は古物営業にあたる可能性があります。自分の物を売るだけかどうかが、いちばん分かりやすい線引きです。
そのほかの届出は出店に必要な許可や届け出の記事にまとめています。
持っていってはいけない物
家にある物ならなんでも売れるわけではありません。次のものは、法律や主催者の規約で禁止されていることがあります。
- 化粧品・医薬品・サプリメント……開封済みのものを売る行為は薬機法上の問題になりうるとされています
- 手作りの食品・お菓子……食品衛生法の営業許可が必要です
- お酒……販売には酒類販売業免許が必要です
- 中古の電気製品……電気用品安全法(PSEマーク)に関わるため、主催者が禁止していることが多い品目です
- チケット類……定価を超える転売は法律で禁止されています
- ブランド品の模倣品、リコール対象品、ヘルメットやチャイルドシートなど安全に関わる中古品
判断に迷うものは、出す前に主催者に確認してください。禁止品目は主催者の規約でも定められています。
何を持っていくか
- ✓区画サイズ(2m×2mなど)に合うものを
- ✓厚手・裏面防水だと地面の湿気を防げる
- ✓四隅を重しかペグで固定する
衣類を出すなら、これがあると売れ方が変わります。
- ✓キャスターなしの折りたたみ式が軽い
- ✓屋外は風で倒れるので重しを
- ✓丈の長い服は地面につかない高さで
- ✓幅60〜90cmで十分。大きいと運べない
- ✓高さ調整できると立ち・座り両対応
- ✓天板が汚れてもいい素材を
並べ方
シートの上にただ広げるだけだと、通る人の目に入りません。最初は次の3つだけ意識すれば十分です。
- 立てる……本や皿、額に入った物は寝かせずに立てる。背表紙や柄が見えるだけで手に取られます
- 見える……重ねない。衣類は掛ける、小物はテーブルに上げて、上から一望できるようにする
- 触れる……手前に空きを作り、しゃがまなくても届く位置に置く。座り込んで塞がないこと
もっと詰めたい人向けに、ブースの見せ方を別記事にまとめてあります。
値付けは「3段階」にすると速い
1点ずつ値段を考えていると、準備も当日の会計も進みません。フリマでうまくいくのは、価格帯をあらかじめ決めておくやり方です。
- 100円のもの
- 300円のもの
- 500円以上のもの
このくらいに割り切ると、値札を書く手間が減り、客も迷いません。「3点500円」のようなまとめ買いの表示を足すと、点数が伸びます。
- ✓100円・300円・500円の3段階が分かりやすい
- ✓まとめ買いの割引を書いておくと点数が増える
- ✓風で飛ぶので重しかテープで固定
買ったときの値段は、いったん脇に置くとうまくいきます。買う人が見ているのは、いま目の前にある状態と値段だけです。フリマの相場は「今日、この場で持って帰りたいか」で決まります。
値切りにどう応じるか
フリマでは値引き交渉が当たり前に起きます。身構えなくて大丈夫です。
- 下限を先に決めておく。「これ以下では売らない」を自分の中で決めておけば迷いません
- まとめ買いで応じる。1点の値引きより「2点で◯円」のほうが、こちらも損しません
- 夕方は下げる。持って帰る手間を考えると、安くても売れたほうが得なことがあります
断っても構いません。次の人が値引きなしで買っていくこともあります。
会計を止めない
フリマは単価が安く、その分だけ会計の回数が多くなります。1日の売上が同じでも、対応する人数は他の出店より多くなります。会計に手間取っていると、見ている人の相手ができなくなり、そのまま帰られます。
- ✓100円玉を多めに。500円玉も切らさない
- ✓金種ごとのトレーがあると速い
- ✓両替は前日までに済ませる
最近はフリマでもキャッシュレスを用意している出店者がいます。小銭のやりとりが減るぶん、1組あたりの会計が短くなります。
端末の種類は決済端末の選び方で比較しています。
Square ターミナル
PRフリマでいちばん惜しいのは、まとめ買いが出たときに「手持ちの現金が足りないから」と諦められることです。Square ターミナルはレシートプリンター内蔵の一体型で、シートの上に置いても場所を取らず、カードもタッチ決済もその場で受けられます。
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荷物をどう運ぶか
フリマでいちばん体力を使うのは、売ることではなく運ぶことです。駐車場からブースまで、段ボール数箱ぶんを往復することになります。
- ✓大きめの車輪だと砂利・芝生でも進む
- ✓折りたためば車に積める
- ✓撤収時は売れ残りを積んで帰る
売れ残りをどうするか
全部は売れません。そこは最初から決めておいたほうが、当日ラクです。
- 持ち帰る。次のフリマに回す
- フリマアプリに出す。会場では売れなくても、探している人がネットにはいます
- リサイクルショップや回収に出す。持ち帰らないと決めているなら、帰りに寄る
- 会場に置いていかない。ほとんどの会場で禁止されています
「今日で処分しきる」と決めているなら、夕方は思い切って下げるのが早いです。
税金はかかる?
一般に、生活で使っていた家具や衣類などの日用品を売って得たお金は、所得税の対象外とされています。ただし、1個または1組が30万円を超える貴金属・宝石・美術品などは例外です。
また、転売目的で仕入れた物を継続的に売っている場合は、事業所得や雑所得として申告が必要になることがあります。
当日の持ち物リスト
- ☐売る物(箱ごと)
- ☐レジャーシート
- ☐折りたたみテーブル(あれば)
- ☐ハンガーラック(衣類を出すなら)
- ☐値札・POP
- ☐釣り銭(100円玉・500円玉多め)
- ☐コインケース
- ☐買い物袋(渡す用)
- ☐ガムテープ・ハサミ・ペン
- ☐ゴミ袋
- ☐重し(風対策)
- ☐折りたたみ椅子
- ☐飲み物・日除け
- ☐主催者からの出店確認メール・受付票
まとめ
- 必要なのは、敷くもの・売る物・値段の表示・釣り銭の4つ
- 自分の不用品を売るだけなら古物商許可は不要とされる。仕入れて転売するなら必要
- 化粧品・手作り食品・お酒・中古の電気製品などは、出す前に確認する
- 値付けは3段階に割り切ると、準備も会計も速い
- 買ったときの値段は、いったん脇に置く
- 値切りは前提。下限だけ決めておく
- 売れ残りをどうするかを、行く前に決めておく
